身勝手なキャッチボール。その現場。
言葉は力。人を信じるのも裏切るのも、癒すのも傷つけるのも言葉はできてしまう。その言葉をできる限り正の方向で使いたい。愛するもの全てのために。

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妄想夜話 第3話

時間のない日はこれでも読んどけ。




「妄想夜話」




第3話 私は読書家。なぜならば。


これは私が幼かった頃の話。
私は母が毎日寝る前に歌ってくれる子守唄が大好きだった。
「ね?んね?んころりーよ、おころり?よ?」
優しい母のささやきにいつしか私は眠りに誘われていた。


私は話を聞くのも好きだった。
どうやら私と言う人間は知的好奇心とかいう奴が
人一倍強い人種らしい。
そんなこんなで私は一つの物語と出くわすことになる。


私は毎日それを読んだ。
かじりつくようにそいつを読んでいた。
しかし、うっかりしていたことに
私はいつもどこまで読んでいたのか分からなくなる。
寝るまで読んでいたから、当然寝てしまって
そのまま落とすか、閉じてしまうのだ。
しかも不思議なことに一回閉じてしまうと内容が思い出せない。


そんなある日、私はある少女に出会った。
彼女は私にこう言った。
「あなた、好きなことはいいことだけど無駄はよくないわ」
そういって彼女は私の周りを付いて回るようになった。
私は時々気味悪がって
「どこかへ行ったらどうなんだ。付いてきたって一文の得もしないぞ」
と彼女に告げたが、彼女はかまわない様子で
「どこまで読んだか忘れるような人に何言われたってかまわないわ」
と減らず口を叩いていた。


彼女のおかげか、私は永遠に読み終わらないはずの
物語を読みきることが出来た。
「君のおかげだ。ありがとう」
私が彼女にそう告げると
「最後まで読んであげなきゃ、書いた人浮かばれないでしょ?」
と相変わらずの憎まれ口であった。


次の日、彼女はいなくなっていた。
私の机の上には
『これでも挟んでおきなさい』
と、はがきを4等分したような押し花の紙切れが置いてあった。
彼女の名は詩織。
私と物語とをつなぐホンとのお話。


∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
本日のどうでもいい話
しおりは、動詞「枝折る」の連用形からきているそうです。
でも、話の枝は折っちゃあいけませんよ。(byくべ)
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