身勝手なキャッチボール。その現場。
言葉は力。人を信じるのも裏切るのも、癒すのも傷つけるのも言葉はできてしまう。その言葉をできる限り正の方向で使いたい。愛するもの全てのために。

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妄想夜話 第7話

久々に更新したとおもったら結局これかよ!!




「妄想夜話」




第7話 雑草


世界の中の小さな島々。
2度の世界戦争を経て経済大国に上り詰めた列島。
資本主義だろうが民主主義だろうが、そんなものは後付だろうに
それを必死に追いかけて議論を繰り返すインテリが住む所。


それが、僕の存在している場所だった。


ついこの間まで、この世界は光に満ちていた。
僕には平賀孝美っていう彼女がいた。
1ヶ月前、彼女は僕の前からいなくなった。
いや、この世界のどこからも姿を消した。


「次に生まれ変われるなら、私は雑草がいい」


いつかの日に彼女はそう言った。
「どうして?」
僕がそう聞くと、彼女はにっこり笑って言ったんだ。
「だって、コンクリートの隙間からでも生えてくる
あの生命力、使命感。私には、ないものだから」


彼女は農学部だった。
卒業しても大学に残ってずっと研究してた。
自分にはない、静かに強く生きている植物に惹かれたんだそうだ。
その中でも彼女がもっぱら研究していたのが雑草。
入院する直前までなんか育ててたっけ。


そういえば世界の国々の特有の植物とかも調べてたな。
それぞれの国にそれぞれの特色があるって、自然だけど面白いって。
この国にもそういうのたくさんあるんだけど、私もそこに関わりたい
なんて、耳にたこが出来るくらい聞かされた気がする。


久々に彼女の研究室に行った。
彼女のいない彼女の研究室。
僕に気がついた研究員が駆け寄ってくる。
「これ、預かってます」
研究員から渡されたのは鉢植えの花だった。
そこにちょこんと名札が挿してあった。


そうか。あの時育ててた奴がこれか。
「この国の特有の植物に関われたらいいな」
あの娘の命はここに生きている。
そしてこれからもこいつは種をばら撒いてこの国で咲き乱れるだろう。
命と引き換えの夢。
でも、大切にしなきゃね。
これが君の残してくれたものだから。


彼女の育てた雑草。
「平賀菜」
この国特有の大切な大切な宝物。


∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
皆様、ご無沙汰しておりました。皆さんはいかがお過ごしでしたか?私はどたどたとしておりました。主にサークルですが。これからは更新していきたいとおもうので、どうぞよろしくお願いします。(byくべ)

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コメント

なんか、真ん中当たりにつなぎのための伏線が欲しいと思うのは俺だけか?
【2005/08/31 21:56】 URL | うめ #-[ 編集]

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  • 私の名前はくべ。石井竜也よりも横山剣よりもデーモン小暮よりも斬新でクリエイティブな人間になりたい。
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